2012/07/20
梅雨が明けましたね。暑いです。この暑さを楽しみたいものです。
ロンドンは涼しいようでオリンピックのマラソンは暑さとの闘いではなさそうです。
さて前回のブログでは、顎関節症は顎だけでなく広範囲の症状と関連していることを確認しました。
今回は顎関節症の症状の先にあるものは何か。を考えてみようと思います。
外傷などの突発的なもの以外は、顎関節症も含めて歯科疾患は慢性の生活習慣病であることはおわかりいただけていると思います。
症状の改善が慢性疾患の場合は治癒とはなかなかいえないのです。
人間の体ってさまざまなストレスになんとなく耐えられるのです。個人差がすごくあり、経過を時間にすると5年、10年あっという間に過ぎていきます。その期間は治癒しているというよりは小康状態が継続しているともいえます。
この個人差は何がどうなのかは次回のブログで考えたいと思います。
悪くなる過程はたいがいこのようになっていると思います。
悪い生活習慣の蓄積(多くの場合は乳幼児期から)による左右差
骨格の歪み、歯並び、咬み合わせの不正
それに伴う筋肉に過緊張、頭蓋骨の歪み、姿勢の歪み
このあたりで顎関節症の症状は少なからずおきていることが多いです。
呼吸機能、脳血流量、酸素不足
このあたりで低体温、免疫機能の問題が少なからず起きているかも知れません。
ストレスの蓄積、過剰な歯ぎしり、くいしばり、
自律神経系の中枢、脳下垂体の機能異常、自律神経失調症、免疫機能の異常
このあたりで多くの不定愁訴、過剰な歯ぎしり・くいしばりにより歯・歯周組織のトラブルが多発。顎関節の症状とそれに伴う広範囲の症状がおきているかも知れません。
そうなると歯科治療の多くは総合治療が必要になります。
このような負のスパイラルに陥ると歯科治療は難易度が格段に上がってしまいます。
どの段階かで食い止めておかなければと思います。
顎関節症は歯科において初期の虫歯予防と同様に乳幼児期から必ずチェックし、生活習慣や癖を早期に見直せるようにしないといけないと考えています。
しかし生活習慣の改善はなかなか大変なのです。自分におきかえるとよくわかります。
だからこそ早期なんですよね。
よだ歯科医院