2014/05/15
こんにちは。よだ歯科医院の依田です。
先日、糖質制限の第一人者、江部康二先生の一般講演に行って来ました。
「糖質制限食の有効性・可能性」
―食のパラダイムシフト―
~糖尿病・メタボ・生活習慣病・がん・・・~
というテーマで100分間みっちり勉強してきました。
100人くらいの会場は満席で、江部先生の影響力と糖質制限食への関心の高さを実感することができました。また、糖尿病と肥満に関するたくさんの公式データを基にした内容で、欧米に比べて日本の医療の遅れと問題点を学ぶこともできました。
歯医者の私がなぜ糖質制限の講演会に行ったのかというと、
昨年からプチ糖質、炭水化物制限を行っていて現在進行中なテーマだからです。
夏井睦先生のブログで知ったことがきっかけですが、
現代の人間の食について根本から見直す必要があると、日々の診療の中で思っていたからです。
私自身は肥満、糖尿、高血圧ではありませんが、自分で試してしまえば説得力のある説明ができるようになりますし、勉強も深く掘り下げてできます。
人類の歴史の中の転換点の一つは、食糧生産(農耕)、定住、といわれています。
そして、人間が穀物(糖質・炭水化物)を大量に食べ始めてから多くの慢性疾患が出現したともとも言われています。
自分自身いつか糖質・炭水化物とは戦わなければいけないかなと薄々思ってはいましたが、
なんとなくその時は来ていたようです。
大切なのは生活習慣、食習慣です。
しかし、日々の診療において、どこまで患者さんたちの生活習慣、食習慣について切り込んで、生活指導を徹底し、歯科疾患も含めた慢性疾患の予防に取り組むべきかは、難しいところです。
病気にはなるが、美味しいものをたくさん食べて、幸せを感じる。それでもいいかもしれません。
食糧問題、エネルギーと資源の問題、医療制度の問題、政治経済の問題などなど、根っこはかなり深いところにあります。
糖質制限食は現実的にはなかなか難しく、私自身程ほどにしかできていません。
特にビール、日本酒は強敵です。
あえてみなさんにおすすめはしません。
なぜなら、みなさんの大好きなラーメン、パスタ、うどん、パン、~丼、ポテトフライ、スイーツ、ビール、日本酒、スナック菓子、
美味しいものは大部分禁止だからです。
おもな体のエネルギーが、炭水化物から脂肪に移行するわけですが、目で見ることはできませんし、体で感じることもできません。
生理学、生化学、栄養学の教科書に書いてあることを頭の中で想像し、寝起きの爽快感で実感することはできます。体調が徐々に良くなることも実感できます。
本来人間が持っている体の代謝機能を自然な状態で機能させているわけなので、いいに決まっています。
とにかく寝起きが、これまでとは全然違います。
あえてのおすすめはしませんが理解しておかなければいけないことだと改めて思いました。
ヒトはなぜ太るのか?
そしてどうすればいいか
著者:ゲーリー・トーベス
訳者:太田野喜義
株式会社メディカルトリビューン
2013年4月28日 発行
本体2800円
の本のおかげで糖質制限について大分深く理解できました。
興味のある方は参考にしていただければと思います。
よだ歯科医院