小児歯科と母乳育児(4)|よだ歯科医院|千歳烏山の歯医者・歯科

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小児歯科と母乳育児(4)

11月になり暑かった夏を思い出せないくらい涼しくなりました。
温かいものを食べて体を温めましょう。健康にとって重要ポイントです。
さて今回のブログは母乳育児によりどのような良いことがあるか、考えてみようと思います。
前回の内容の続きで歯科の視点から見てみると、お子さんを正常咬合に育てるためには永久歯が十分に生えそろうだけの顎の大きさになっていなければなりません。
大人になって歯を抜いて矯正治療をすればとかいう次元の話ではありませんよ。
顎の大きさ、言い換えると顔の大きさ、もしくは頭の大きさです。
うちの子は子顔でかわいくなってほしいとかいう次元の話でもまったくありません。
日本の食生活が欧米化し軟食化して顔が細くなり、などもありますが、それは乳歯列が完成してからの食生活での影響となります。
問題は乳歯列の時点で正常咬合に自然になるかどうか分かってしまっていることなのです。
永久歯の正常咬合になるには、乳歯の正常咬合でなければと思います。
何か目標を達成しようと思ったときに最初の第一歩めで間違いがあったならば、その間違いを取り返すのにどれだけのエネルギーが必要か。気づくのが遅ければ遅いほど取り返せなくなります。
永久歯の正常咬合という健康状態を獲得するための第一歩目が自分が知らない間に与えていただいていた母乳だったわけです。
おっぱいを飲むときに最も大切なのが筋肉のかたまりである舌です。筋肉は動くことで鍛えられ発達します。舌の発達であごの骨や歯の成長を促します。さらに頭蓋骨の縫合部も周囲の筋肉の刺激で開いてき成長します。
ヒトが生きていくうえで必要な正常な形になり、機能(咀嚼、嚥下、呼吸、発音など)が獲得されていくわけです。
顔面頭蓋の中心にある筋肉のかたまりである舌がおっぱいを飲むことで果たしていたことはヒトが生きていくうえで、あまりにも大切なことなのです。
哺乳瓶では足りません。
歯科の疾患(虫歯、歯周病)の予防を考えるより少し前に、考えるべき大切なことがここにあったように思います。
今月も元気に頑張ります。

よだ歯科医院